お部屋探し 2018.08.23

軽量鉄骨の物件の特徴とは?構造や気になる音漏れ対策について解説

賃貸物件を探していると、建物の説明欄に「軽量鉄骨」など、建物の構造について書かれていることがあります。しかし、軽量鉄骨と書かれていても、それが実際にどんな構造でどんな特徴があるのかわからない人も多いでしょう。そこで、この記事では軽量鉄骨の構造にはどんな特徴があるのか、その他の建築構造とはどのような違いがあるのかなど、メリットとデメリットを含めて説明します。実際に物件を探すときの判断材料のひとつになるでしょう。

建物の4つの構造について理解しよう

「軽量鉄骨」を理解するために、まずは建物の構造の種類を理解しましょう!建物の構造には大きく分けて、木造、鉄骨造(軽量・重量)、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の4つがあり、略称の場合は、木造はW造、鉄骨造はS造、鉄筋コンクリート造はRC造、鉄筋コンクリート造はSRC造と表記します。それぞれの特徴について説明します。

木造(W造)

日本のお寺や神社などの建物など、木造で造られた建築物は「Wood」の頭文字からW造と表示されることもあります。柱、梁、筋交いを使い、組み立てていく日本古来の工法ですが、その多くは1960年代頃から発達したものです。

構造上、柱と梁に応力が集中するため、地震荷重や風荷重などの横からの力に耐えられるように、筋交いや構造用合板などを用いて一定量以上の耐力壁・耐力床を作ることが義務付けられています。建築費や解体費も他の工法と比べると時間が掛からず、鉄骨やコンクリートに比べ材料費が安いことから、比較的安く建築できるという特徴があります。

軽量鉄骨造・重量鉄骨造(S造)

軽量鉄骨造と重量鉄骨造は「Steel」の頭文字からS造と表示されることもあります。柱や梁の骨組みに鉄骨を使用していますが、それ以外の材料は木を用いるものが主流です。使用する鋼材の厚さが6mm未満のものが「軽量鉄骨造」、6mm以上のものが「重量鉄骨造」となります。厚が薄いことからビスによる接合が主流となっており、外断熱工法が標準です。そのため、断熱性能が高く「高断熱」「高気密」「高強度」という3つの特徴があります。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造は「Reinforced Concrete」の頭文字からRC造と表示されることもあります。耐火性と遮音性が高いことが大きな特徴です。建物の核である柱や梁などの主要構造部を太い鉄筋で組み上げ、補強した型枠にコンクリートを流し込むという施工をします。地震にも強いです。建物が全体的に重くなるため地盤改良や杭打ちが必要な場合があります。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨鉄筋コンクリート造は「Steel Reinforced Concrete」の頭文字からSRC造と表示されることもあります。重量・軽量鉄骨造と鉄筋コンクリート造両方の長所を兼ね備えており、その分だけ建築コストは割高です。柱と梁、床、壁に鉄骨と鉄筋を使用しています。コンクリートの芯部に鉄骨を入れることで建物全体を補強しており、鉄筋コンクリート造よりも高い耐震性、耐火性、遮音性を兼ね備えています。

軽量鉄骨造の特徴

軽量鉄骨造は、あらかじめ規格化された部材を工場で製造しています。「プレハブ工法」と呼ばれるボルトや筋交いなどの部材をあらかじめ工場で製作し、現場で組み立てるという方式が主流です。決められた工法で製造されることから、材料を大量生産できる・建築現場での作業が軽減される・工期が短縮されるなどの特徴があります。戸建てだけではなく、二階建てのアパートを建築する際にも利用される方式です。

古来より日本は木造が主流でした。しかし、東日本大震災以降は耐震性や強度に注目が集まり、木造よりも耐震性に優れた軽量鉄骨造が見直されるようになりました。軽量鉄骨造は耐震性が高く、粘り強く耐えることで完全に倒壊してしまう危険が少ないというメリットがあります。

軽量鉄骨造のメリット・デメリット

ここでは軽量鉄骨造の建物のメリットとデメリットを説明します。軽量鉄骨造ならではのメリットとデメリットをそれぞれ把握することで、建物の安全性やコスト面など、軽量鉄骨造の良し悪しが見えてきます。よりよい物件選びの判断基準にしましょう。

メリット

軽量鉄骨造は、部材を事前に工場で生産しています。軽量鉄骨造で利用されているプレハブ工法という建築法では、部材を大量生産可能な規格化されたものを使用しているため、品質が安定しており、一定の水準を保つことができます。現場で部材を組み上げるだけなので、仕上がりが作業員の腕に左右されないというのも特徴のひとつです。

また、主な資材はあらかじめ工場で組み立てていることから、他の構造の建物に比べて工期が短く済みます。これにより建築費を低く抑えられ、結果的に賃料に良い影響を与えるのもメリットです。

デメリット

軽量鉄造のデメリットには性能面でのデメリットと構造面でのデメリットと2つがあります。

まず性能面ですが、軽量鉄骨造は木造に比べると通気性や断熱性があまり良くありません。夏は暑く冬は寒くなりがちなため、断熱性を高めるための対策が必要になります。防音性は木造よりは高くなりますが鉄筋コンクリートよりは低くなります。耐火性もそれほど高くありません。しかし、床や壁に吸音性の高い素材や緩衝材を使用することで防音効果と耐火性を高めることができます。吸音性や耐火性のある素材も多く開発されているため、建築時に組み込むことで防音効果のある建物にすることは不可能ではありません。

軽量鉄骨造の構造面でのデメリットとしては「間取りが制限される」点も挙げられます。軽量鉄骨は耐久性を高めるために、壁にプレース(筋交い)が入っていることも少なくありません。これにより壁を撤去することが難しくなります。

軽量鉄骨造の耐震性

建築基準法では、震度6強~7程度までの地震に耐えられる構造でなければいけないと決められています。軽量鉄骨造の耐震性は木造よりも優れていますが、重量鉄骨・鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリートほどの強度はありません。しかし、鉄骨の弾力性によって建物自体が揺れることで、圧力を外に逃がして地震のエネルギーを吸収することができます。

重量があるため揺れは強く感じますが、完全に倒壊する危険性は少ないという性質です。これにより倒壊する危険性が減り、倒壊する場合も鉄骨のしなりにより完全に倒壊するまでに時間がかかるという特徴があります。

軽量鉄骨造の耐火性

軽量鉄骨造は摂氏540度程度で急激に強度が失われるという特徴があります。鉄は高熱に弱いため、耐火性が低く耐久性もそれほど高くありません。そのため、火事の際は建物が倒壊する危険性があります。木造は全焼して炭状になった場合でもしばらくは熱に耐えることができるため、耐久性は軽量鉄骨造よりも高いでしょう。ただし、軽量鉄骨造は「耐火被覆材」を使用することで、優れた耐火性を持たせることができるので、一概に軽量鉄骨造より木造のほうが火事に強いとはいえません。

軽量鉄骨造の防音性

防音性が一番低い建造物は木造です。しかし、使用した素材によっては軽量鉄骨造も木造と同程度、またはそれ以上に音漏れがしやすい場合があります。音漏れの多い軽量鉄骨造の特徴は、壁の両側に石膏ボードとクロスだけしか貼られていない建物や壁面に敷き詰められている素材が遮音性のあるものではない建物が挙げられます。

軽量鉄骨造だからといって必ずしも防音性が低いわけではありません。防音効果や遮音性のある素材が使用されている場合もあります。使用されている素材によっては、鉄筋コンクリート並みの高い防音性を持つ建物にすることもできるでしょう。

軽量鉄骨の物件を選ぶときのポイント

軽量鉄骨造は費用を安く抑えられるため、多くのアパートは軽量鉄骨造で作られています。では、どのような基準で軽量鉄骨造の物件を選べば良いのでしょうか。ここでは、軽量鉄骨造で作られた物件を選ぶ際の5つのポイントを説明します。

物件周辺の環境が静かな場所を選ぶ

建物自体の防音性が高くとも、近隣に大きな音を出すものがあればあまり意味はありません。物件を選ぶ際に周辺の環境についても確認しておきましょう。まず、線路や駅の近くは避けたほうがいいでしょう。特に、幹線道路沿いは一日中電車や車の行き来があって騒音が気になる場合が多いです。

また、近くに学校や幼稚園がある場合は、通学時間帯や日中が賑やかになる可能性があります。1時間ごとにチャイムの大きな音が聞こえる場合も少なくありません。工場や作業所が近くにある場合は、稼動時間や作業音がどれぐらいの音量かをチェックしておいたほうがいいでしょう。

他の住人の状況を確認する

近隣住民にも注意が必要です。特にアパートやマンションは声や足音が響きやすくなります。そのため、同じ建物に小さな子供やペットなどと暮らしている家庭があるかどうか、また夜勤や深夜帰宅などの理由で活動時間が著しく違う人が住んでいないかなどを確認しておいたほうがいいでしょう。

しかし、個人情報にあたるため不動産会社から教えてもらえることは限られてきます。もし、教えてもらえそうにない場合は「音に敏感である」ことを伝えてみましょう。周辺住人の情報を教えてくれるかもしれません。住居についての情報は事前にできる限り確認しておくことが重要です。

過去に騒音トラブルがなかったか聞いておく

住居を選ぶ際に過去に騒音によるトラブルがなかったかを確認しておくことも重要です。騒音トラブルが頻繁に起きている物件は、建物の構造上の問題、または周辺環境に問題がある可能性があります。騒音トラブルについては不動産会社に確認してみましょう。不動産会社には重要事項説明責任があるため、周囲に問題があった場合はきちんと説明して貰えます。

防音性の高さは物件によってさまざまです。騒音トラブルの原因が物件の構造である場合、改善するのは難しくなります。壁を叩いてみて高い音がしないか、窓の取り付け位置はどうかなど確認したほうがいいでしょう。壁から高い音がする場合は空洞である可能性が高いため、防音性の期待はできません。また、窓の位置によっては周囲の音を拾いやすくなり防音性が著しく低くなります。

自分が在宅している時間帯の状況を調べておく

周囲に自分とは違う活動時間の人が住んでいる場合、支障を来たす可能性があります。可能であれば自分が在宅している時間帯に内見に行ってみましょう。日中不在であれば周囲に学校や幼稚園などの施設があったとしても夜は静かになる可能性が高いです。しかし、夜間は不動産会社が営業しておらず内見ができない可能性があります。夜の騒音については周囲の状況だけでも確認しておくといいでしょう。

物件がどの構造で建てられているか確認する

物件はどの構造で建てられているかで耐火性、耐久性、防音性が異なります。一般的には、木造や鉄骨造よりも鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートのほうが防音性に優れています。しかし、木造や鉄骨造の場合でも、防音対策が行われていればそれほど問題はありません。壁や床に吸音材や緩衝材を使っている場合や、窓を二重ガラスにするなどの防音対策が施されていることもあります。

また、同じ鉄骨造でも軽量鉄骨か重量鉄骨かで防音性は変わるため確認が必要です。鉄骨は素材が厚いほど防音性が高まります。そのため、防音性を高めたいのであれば重量鉄骨の物件を選んだほうがいいでしょう。軽量鉄骨造でも石膏ボードを二重にし、そのあいだにグラスウールを詰めることで防音性を高められます。こういった建物の構造については不動産会社に確認してみましょう。

軽量鉄骨の物件に入居したあとに自分でできる防音対策

自分の希望の条件の物件が空いていない、または賃料が高いなどの理由で希望の物件に入居できない可能性があります。希望物件より防音性が劣る部屋に入居した場合は、自分で防音対策をしなければなりません。隣の部屋の騒音が気になる場合は壁側に本棚などの家具を置いてみましょう。音を遮ることができます。ベッドを隣の部屋と接していない壁側に置くのも有効です。

また、周囲の音が漏れ聞こえる場合は、自分の生活音も周囲に聞こえている可能性があります。上の階からの騒音に悩んでいるのであれば、同じように階下の住民も悩んでいるかもしれません。そこで、隣室の住人や階下の住人への配慮が必要です。足音や何かを落とした音が響かないように、床に厚手のカーペットや遮音カーペットを敷くなどの対策をしておくといいでしょう。

気になることは確認しながら物件探しをしよう

軽量鉄骨造の住宅は木造や鉄筋コンクリート造とは違うメリットやデメリットを持っています。特に、防音性については同じ軽量鉄骨造でも使われている素材で大きく違うでしょう。住居は自分に合った物件を決めることが重要です。住み始めてからトラブルやストレスにならないように、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。それぞれの物件の特徴を比較し、賃貸物件に関する問い合わせを積極的に行うことが良い物件を探す鍵となります。

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この記事を書いたライター

アエラスグループ コラム編集部

アエラスグループ コラム編集部です。

『はじめての一人暮らしで、なにからはじめればいいのかわからない…。』
『引っ越しは何度も経験しているけれど、次はもっと自分に合った物件を見つけたい!』
『無事に新生活がスタート!日々の生活に役立つ情報が知りたい。』

わたしたちは、そんなさまざまな思いを抱えるみなさまの声にお応えすべく、賃貸物件探しやお引っ越し、新居での役立つ情報などを発信していきます。

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